2015年11月18日水曜日

そうは問屋が下ろさなかったこと

「それが一体何になるの?」の、続きです。
小学校のおはなしかいスペシャルは、見事に成功しました。

中でも、メンバーで土壇場まで打ち合わせを続けることになった、劇「カチカチ山」。
今となっては、喜劇「カチカチ山」とよんだほうが、ぴったりです。


ワクワクするシナリオができたのは、本番1週間前、ある行事で頑張ってる小学校の先生たちを見て、影響を受け、
「私も頑張らなくちゃ」と、自分にできることを考えだしたのがきっかけで、そのあとは加速し続ける頭の中。
ドラえもんのポケットのように、あれやこれやと「効果音」をテーマに、鳴り物を出して並べ、登場人物の気持ちが、よりはっきりするように想像をしました。

当初、絵本から起こした劇だったので、絵本の内容をそのまま人が真似することから始まりました。
実際に劇となると、掛け合いと絵本に書かれていない間合いの読み取りが、必要です。

全員素人!それなら最初からチャレンジするのみ。

私の役は、早々にお亡くなりになるおばあさんの役、終わったら暇になるじゃないか。

「そうか!!黒子で動けば堂々とウロウロしていい訳だ。」

こらしめられるタヌキを、黒子が音で表現する。

しかし、黒子らしい衣装は無いため、そこはフード服とサングラスで・・・。
ワクワクシナリオがひらめいて3日間、音出しなどの練習と、イメージトレーニングをしたら、今までしたことのない黒子キャラができたのです。
子どもから言わせれば「変な人」=それは私の望むところ。・・・このキャラに合う効果音って、やっぱり私の過去履歴からいくと、
小倉祇園太鼓の、ジャンガラかな・・・。(この話はまた別の機会に・・・。)
これも、ホンのちょいカジ程度ですが、とても練習した記憶があり、(大切な良き思い出は再び・・と、練習用のこわれたジャンガラを友人から譲り受けたまま、)音は出るからこれに決まり、と!


そこで練習、
普段耳にしない、爆裂大音響。
音のパターンを色々とって、ニヤリと笑う娘をよそに、あらゆる動きを試し・・・、


本番3日前に、メンバーに紹介を含め実際にこの音を入れて、台本にない動きを入れたり、その場に合う流れをみんなで見合って作りあげる。

メンバーにとっては、練習を重ね、ようやく全員の動きがつかめるようになった頃、
この日、ただ書いてあるセリフを言うだけになるかと思いきや、そうは問屋が下ろさなかった喜劇化。

「これで、いく!」と、熱く火種をおとしたら、周りに一気に引火した。
(そんな、カッコで・・・、そんな音なら・・・誰も止めないか。)


この練習の様子を見ていた、放課後のわが子たち、
「・・・お母さん、楽しそうやね。」
「っ楽しいよーー!!」(即答)

素人劇だから代用品も多くある、それなら代用品を使いこなすまで。たとえ割に合わない大きさでも
笑いをこらえて、役を受け、なりきる。(この日の練習は笑いすぎて、翌日、お腹と背中が筋肉痛だった私。)

それから当日までの時間、メンバーそれぞれ仕上げるための準備をしてきていた。

だから、本番が一番面白く、例年にない集中力がみなぎっていた。


会場は、小学校の図書室。

普段、「おしずかに」がお約束のお部屋。

充実した時間を、共有し、「楽しかったね。」と、ここ数日の変化を思い起こす。

1人より2人、2人より3人。数が多くて、やる気と、楽しむツボを捉えたら、その先に待っているものは、人にしか味わえない幸福感。
こんな身近な体験が、積み重なって私達の人生が出来上がっていく。

また、やろうね。








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