2017年3月1日水曜日

Afterを求める

私は個室で仕事をしています .
毎日来られる患者様をお迎えして 約1時間 、患者様と共に時間を共有します。
しかし私の仕事は人の口の中を触る仕事なので 、会話の量はとても少ないです。

中には、
「もっと喋りたいけれども、ここって歯医者なのよね〜」と。
なんせ、お口をストップさせてしまうのですから・・・。
だけど面白いことに最初喋り始めて 、お口の中のクリーニングを始めて ふと時間が空いた時、その続きを話します。
それまでの間、その続きを、お互い頭の中でぐるぐるとめぐらせ、 次のタイミングで話す、と言った感じ。

 私はプロなので時間内に仕事を仕上げねばなりません。

山ほど喋りたいことがあっても 、その中で一番伝えたいことを、その時間にお伝えしたいのです。
 それは、その人にとって大事な情報であることもあれば、
応援メッセージだったり
優しい、笑顔だったりします。

万人向けではなく個室ならではの時間を楽しむべく、実りある時間に仕上げる、
私の大切な役目なのです。


かたや、お初にお目にかかる患者様には、ちょっと緊張されるのが常であります。が、
そんな、カチカチの心を解きほぐして、笑顔になって帰って行かれる様子をみるのも私の楽しみの一つです。

最近では、歯科恐怖症を脱出しようとする人も多くなっているようで、
「今を、なんとかしたい!」と、思う気持ちがあるだけに、とても勇気をだして、一歩を踏み入れ歯科医院へ入られる患者様も数多くおられます。

 時間を有意義に過ごす目的で通う歯科医院・・・その中で、私達は個として選ばれる時代になりました。

一昔前とは、随分ちがいます。
そんな時代が、おそらく歯科以外でも、起こっていると思います。

「あなたに、診てもらいたい」
「あなただから、話せる」
「あなたから、情報をききたい」
「あなたから、買いたい」

「あなたに、会いたい」

お互いが、満足するAfterを求めて。
山鯨の歯が、私の手元にきました。これで、何するかって?それは、誰も思いつかないようなこと。


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