2016年2月20日土曜日

根底にあるもの

今の私には、目の前に課題がある。
それは、突然のタイミングでやってきたが、本当は、そろそろ考えなくてはな…ということで、来たのかもしれない。
今まで、習ってきたことを、今度は自分が人に教えるつもりで習えば、同じことでも、耳への聞こえ方や、頭の入り方が違う。
自分が習ったことを、人にわかるように説明するには、自分が知ってる今までの経験に加え、相手の状況を、想像する必要がある。
そして不確実を、より明確にするために、自分の経験のどこがまだぼやけているのか、洗い出すように丁寧に確かめる。

何度も繰り返して、体が覚えるまで。

自分の今までの経験からいくと、およそ10年以上続けてきたものは、その辺りで、ジャンプアップするタイミングとなる。今までの状況から、レベルが上がり、より確かな努力の末、実りある成果へ向かう。
この度さらなる成長を目指して、将来的に、指導の道も視野に入れている、太極拳。
もともと武術だが、まさに宇宙法則そのものを動きに表してあり、人間に必要な要素がたくさん詰まった、健康法だと思う。動きがゆっくりだから、運動をしてる感じがしなく、頼りない体操にしか思っていない人もいるかも知れない。
かつての私も、 始める前は ご高齢者の体操だと思っていた 。ところが つづけてみて、 わかったことがある。
人の体の仕組みに対して理にかなった動きであれば、 その動きが早かろうが遅かろうが問題はなく、奥深いものがあるということがわかった。 練習においても、最終的に残る課題に共通することは 「力を抜く」 それが一番簡単なようで難しい。
これは どんな技でも身に付けたいと練習すれば、最終的にここに行き着く。コツをつかめばあとは、力を抜いて、身に付けた技を、目の前で行うのみだ。

太極拳を初めて私の体は随分変わった。
膝関節の痛みがなくなり、 また痛める要因をなくすこともできた。
痛める要因とは つまり自分の体をゆがめて使っていた から 痛みが出たわけで、 体をゆがめて使う日常を、まっすぐになるよう気を付ければ、その後痛めず、更に太極拳の副産物、体幹( インナーマッスル)が鍛えられ、姿勢も良くなった。ゆっくり時間をかけて、自分の体を、客観的に考える。
ゆっくりマイペースが、更に私にぴったりはまったようだ。
掴みどころのわかりにくい動きだから、「難しい」と思われるようだが、何でも最初はそう思うかもしれない。
しかし、回数を重ねるごとに、少しずつ見えてくる。
「あ、これなのかな・・・。」という感覚。

ゆっくり掴んでいけばよよいこの感覚を、焦らずに心地良く掴んでもらえるように誘導できる指導者になりたいと思う。

多くの大先輩に習って、只今イメージトレーニングと、実技練習で私なりの猛特訓を始めた。


新しい課題は、私に「それいけ!」と、勢いよく押し出し、おかげでいつも頭から離れることのない、粘着する思考(頭の中をぐるぐる回る感じ)を与えた。






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